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― 「なんとなくずっと落ち込んでいる」それ、性格のせいじゃないかもしれません ―
こんな気持ち、続いていませんか?
・いつも気分が晴れず、なんだか憂うつ
・楽しいことがあっても、心から楽しめない
・仕事や家事、人付き合いに前向きになれない
・「私なんて」と自分を責めがちになる
・そんな状態が、もう何年も続いている
「もともと性格が暗いだけ」「ただの疲れかも」と見過ごされやすいのが、気分変調症(持続性抑うつ障害)です。
でも実は、これはれっきとしたこころの病気で、適切なケアをすれば少しずつ軽くなることが期待できます。気分変調症ってどんな状態?
気分変調症は、強い落ち込みではなくても、軽いうつ状態が2年以上続くこころの病気です。
・一見普通に生活できていても、内面では「元気が出ない」「楽しめない」「いつも疲れている」といった気持ちを抱えていることが多いです。
・ちょっとしたことが気になって落ち込む
・何をしても「自分には向いていない」と感じてしまう
・人と会うのが億劫、外出もおっくうになる
・「どうせ何をしても…」という気持ちに支配される
・自分が他の人より劣っている気がする
こうした気分が長期間続くことが、気分変調症の特徴です。どうして起こるの?
原因はひとつではなく、いくつかの要素が関係しています。
・幼少期からの性格傾向(まじめ、内向的、自己評価が低い)
・慢性的なストレスや心の傷
・うつ病の回復後に残った症状が持続している場合
・脳内の神経伝達物質(セロトニンなど)のバランスの乱れ
「大きな事件があったわけではないけれど、いつも沈んだ気分が続いている」というケースも少なくありません。どうすればいいの?
気分変調症は、時間をかけて丁寧に向き合っていくことが大切です。
・薬物療法:抗うつ薬(特にSSRIやSNRI)が効果を示すことがあります
・カウンセリング・認知行動療法:否定的な思考のクセをゆっくりほどいていきます
・生活リズムを整える:睡眠・食事・運動の基本を見直すことで、心の安定につながります
・「頑張らない」環境づくりも大切です。無理をしない、休むことも治療の一部です当院での取り組み
当院では、「ずっと気持ちが重い」「がんばれない自分がいやになる」といった日常に潜むこころの疲れに対して、やさしく寄り添うサポートを行っています。
・丁寧なカウンセリングで、長く抱えてきた気持ちをゆっくり整理します
・必要に応じてお薬のサポートや、栄養面からのアプローチも取り入れます
・「性格のせい」ではなく、「体と心のバランスの乱れ」として捉え、安心して話せる環境を大切にしています
・睡眠や食欲、日常生活の整え方についても、無理のない方法をご提案します
「こんなことで相談していいのかな」と思わずに、どうぞお気軽にご相談ください。
静かにつらさを抱えている方にこそ、届いてほしいケアを大切にしています。