眠れない
眠れない
誰でも「眠ろうとしても眠れない」という経験があると思います。通常は数日のうちにまた眠れるようになります。しかし時に不眠が長く続き、日中にさまざまな不調が出現するようになります。
このような症状は不眠症(睡眠障害)と診断されます。
調査では、5人に1人が「何らかの不眠がある」と言われており、加齢とともに不眠は増加します。
不眠症は特殊な病気ではなく、よくある病気です。
不眠症の背景には、人口の高齢化、ライフスタイルの多様化、生活リズムの乱れ、ストレスなどが考えられます。不眠症によって日中の眠気やだるさ、集中力の低下などが引き起こされると、日々の生活に支障をきたし、極端な場合にはさまざまな事故につながることもあります。
また、不眠症が長期間持続すると、生活習慣病やうつ病などにかかりやすくなると言われています。
そのため、不眠症は放置せず、適切に対処することが重要です。
不眠症の治療は疾患によって異なっており、睡眠薬の服用だけが睡眠障害の治療ではありません。症状やサイン、診察や検査の結果から、その原因となる疾患を適切に診断し、原因に応じた治療を行ってまいります。
睡眠障害とは睡眠に何らかの問題がある状態をいい、最も多いとされているのが不眠症です。入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟睡障害により、必要な睡眠時間が十分に取れず、睡眠の質が低下することで日中の疲労、集中力の低下、不調、気分変調などが起こります。
睡眠障害の治療では、生活習慣や睡眠環境を整えることが大切です。
生活習慣面では起床・就寝時刻を一定にして生活リズムを整えます。日中は適度に活動的に過ごし、寝る前のカフェイン、喫煙、アルコールは控えます。ぬるめのお風呂で身体を温めることも効果的です。
睡眠環境面では就寝する部屋は快適な温度と湿度を保ち、できるだけ外の音は遮断して照明も適度に暗くしましょう。
生活習慣や環境を整えても改善しない場合には、睡眠薬などの薬物治療が検討されます。
不眠症(睡眠障害)は、下記のように入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害の4つに分けられます。
場合によって睡眠リズムそのものの乱れにより、これらの睡眠の問題が重複して現れることもあります。
寝つきが悪く、夜にうまく寝られない症状のことを言います。入眠障害は、不眠症のなかでも一番よく見受けられます。
なかなか寝付けなかったり、途中で目が覚め、再び眠るのに時間がかかります。
朝早くに目が覚める症状のことを言います。
いくら寝ても熟眠感が得られない症状のことを言います。
心理的要因として多く挙げられるのがストレスや緊張です。これらは、睡眠の質を低下させます。
神経質であったり、緊張をしやすい人は不眠症にかかりやすい傾向があります。普段の生活から、ストレスを抱えすぎたり、緊張をしすぎないよう気分転換やリラックスすることを心がけましょう。
糖尿病、高血圧、心臓病、更年期などによるホルモンバランスの変化、頻尿、アトピー性皮膚炎などによる痒みなど様々な身体疾患が要因となり、不眠症を引き起こすことがあります。まずは、不眠そのものよりも身体疾患の治療がを優先しましょう。
昼夜逆転してしまう生活リズムの崩れや引っ越しなどによる環境の変化が要因で、不眠症が引き起こされることがあります。また、アルコールや喫煙によるニコチン摂取、コーヒーの飲み過ぎなどによるカフェイン摂取過多、入眠前の過剰なネットの利用やスマートフォンの操作などの生活習慣が原因になることもあります。
睡眠障害の治療では、生活習慣や睡眠環境を整えることが大切です。
生活習慣面では起床・就寝時刻を一定にして生活リズムを整えます。日中は適度に活動的に過ごし、寝る前のカフェイン、喫煙、アルコールは控えます。ぬるめのお風呂で身体を温めることも効果的です。
睡眠環境面では就寝する部屋は快適な温度と湿度を保ち、できるだけ外の音は遮断して照明も適度に暗くしましょう。
生活習慣や環境を整えても改善しない場合には、睡眠薬などの薬物治療が検討されます。
不眠症は原因である精神疾患、身体疾患の治療、生活習慣や睡眠環境の改善などに取り組むことが大切なのです。