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境界性パーソナリティ障害(BPD)

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  • ―「好き」と「怖い」が入り混じる…人間関係に疲れていませんか?―

    境界性パーソナリティ障害(BPD)とは

    ー 感情が激しく揺れ動いてしまう ー
    境界性パーソナリティ障害(BPD:Borderline Personality Disorder)は、感情の波が激しく、人との関係が安定しづらい特徴をもつ心の病気です。
    「人に依存しすぎてしまう」「見捨てられるのが怖くてパニックになる」「自分が空っぽに感じる」──そんな“こころの不安定さ”に長く苦しんでいる方に見られることがあります。

    主な症状

    ・人との関係が極端になりやすい(理想化と失望をくり返す)
    ・感情のコントロールがむずかしく、怒り・不安・虚しさに圧倒される
    ・衝動的な行動(自傷行為、浪費、過食など)をしてしまう
    ・強い孤独感・見捨てられ不安がある
    ・自分が誰なのか、自信や安定した自己像を持ちにくい
    ご本人も「どうしてこんなふうになるのかわからない」とつらさを抱えていることが多くあります。

    なぜ起こるの?

    BPDは、生まれ持った感受性の強さに加えて、幼少期の環境や人間関係の傷つき体験(トラウマ)が影響していることが多いと考えられています。
    ・不安定な家庭環境(愛情の不一致、ネグレクトなど)
    ・感情を安心して出せる体験の不足
    ・激しい拒絶や見捨てられ体験
    ・遺伝的な気質(感情が揺れやすいなど)
    自分を守ろうとする心の反応が、やがて「傷つけられる前に攻撃してしまう」「強くしがみついてしまう」という形で表れることがあります。

    どうやって治すの?

    BPDは、時間をかけて自己理解を深め、人との関わりを少しずつ整えていく治療が中心です。
    ・カウンセリング・心理療法(特に弁証法的行動療法:DBT)
     → 感情の調整、人との関係性の保ち方、自己への思いやりなどを学びます。
    ・薬物療法:不安や気分の不安定さ、衝動性を軽くする薬が使われることもあります。
    ・生活リズムの安定:食事・睡眠・休養を整えることで、感情も安定しやすくなります。
    焦らず「今の自分を受け入れること」からスタートします。

    当院でのサポートについて

    当院では、BPDに対して心理療法・薬物療法・リラクゼーション法(呼吸法・筋弛緩法)・栄養療法など、心と体の両面からサポートしています。
    また、ご家族への支援や関わり方のアドバイスも行っております。
    「人に近づきたいのに、関係が壊れてしまう」
    「感情があふれて自分を傷つけてしまう」
    そんなときは、どうか一人で抱え込まず、まずはご相談ください。
    あなたの心に少しずつ安定を取り戻すお手伝いを、私たちが行います。

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