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― 音や人の気持ちに敏感すぎて、疲れていませんか? ―
まわりのことが気になりすぎて、心がくたびれる
HSP(エイチ・エス・ピー)とは、「Highly Sensitive Person」の略で、生まれつき感覚や感情に対してとても敏感な気質を持つ人のことをいいます。
医学的な病名ではなく、「五感やこころがとても繊細で、刺激を受けやすい特性」を指す言葉です。
たとえばこんな経験、ありませんか?
・人混みや大きな音、強い光が苦手
・相手の表情や声のトーンから感情を察してしまう
・他人の気持ちを優先しすぎて、疲れてしまう
・深く考えすぎて、行動に移すのに時間がかかる
・小さなことでも傷ついたり落ち込んだりしやすい
HSPの方は、とても感受性が豊かで、気づき力に優れている反面、日常の刺激や人間関係で疲れやすい傾向があります。HSPは病気ではありません
HSPは「心の病気」ではなく、生まれ持った気質(性格の傾向)です。
5人に1人ほどがHSPであるとも言われており、特別なものではありません。
ただし、HSPの方は、周囲の刺激に圧倒されたり、気を遣いすぎたりして、「うつ病」「不安障害」「自律神経失調症」などにつながることもあるため、注意が必要です。
「こんなに疲れるのは自分だけ…?」と思ってしまうこともあるかもしれませんが、それはあなたが“優しすぎるくらい人に気づける力”を持っているからかもしれません。HSPの4つの特徴(D.O.E.S)
心理学者エレイン・アーロン博士によると、HSPの特徴は以下の4つにまとめられます:
・D(Depth of processing):物事を深く考える
・O(Overstimulation):刺激を受けやすく疲れやすい
・E(Emotional reactivity & Empathy):感情の反応が強く、共感力が高い
・S(Sensing the subtle):微細な変化に気づく感覚が鋭い
どれも、HSPの方が「繊細で優しい感受性」を持っていることを示しています。どうやって向き合えばいいの?
HSPの特性とうまく付き合うためには、「刺激を減らす工夫」と「自分にやさしくする時間」がとても大切です。
・自分の「疲れやすさ」に気づき、休むことを遠慮しない
・人と距離をとることに罪悪感を持たない
・刺激を避ける(静かな場所、音を減らす工夫など)
・心を落ち着ける習慣(呼吸法、瞑想、自然に触れる)
・HSP気質を理解し、否定しない環境に身を置く
「私は繊細だからダメ」ではなく、「私は繊細だから、ちょっと疲れやすい。でもそれが私らしさ」と受け入れることが大切です。当院のサポートについて
当院では、心理カウンセリングや、緊張をゆるめるリラクゼーション、栄養面からのケアなどを通じて、HSPの方がより心地よく過ごせるようサポートしています。
「ちょっとしたことで傷ついてしまう」
「人の顔色ばかりうかがって、疲れてしまう」
そんな方は、どうか安心してご相談ください。
繊細さは、弱さではありません。大切な“あなたらしさ”です。