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― 人前で話すのがこわい…それは「性格」ではなく病気かもしれません ―
「人と話すのがこわい」そんな気持ち、ありませんか?
・人前で話すと顔が真っ赤になってしまう
・緊張で声が震えたり、言葉が出てこなくなる
・見られていると思うと、心臓がバクバクする
・発表や会食が近づくだけで、前日から不安になる
・うまく話せなかった後に、何日も自己嫌悪が続く
こうした気持ちは、多くの人が一度は経験するものです。
でも、それが日常生活や仕事・学業に大きな影響を及ぼしているとしたら、それは「社交不安障害(社交恐怖)」という心の病気かもしれません。社交不安障害ってどんな病気?
社交不安障害は、「人から注目される場面で、強い不安や恐怖を感じてしまう状態」が続く病気です。とくに、人前で話す・食事をする・字を書くなどの場面で、強い緊張や不安が現れます。
【よくある症状】
・顔が赤くなる、汗が止まらない
・声が震える、手足が冷たくなる
・自分の姿が「変に思われていないか」気になって仕方がない
・その場面を避けようとして、人づきあいを避けるようになる
「恥ずかしい」「怖い」と思う気持ちが日常生活をしばってしまうこともあります。なぜ起こるの?
社交不安障害は、「性格が内向的だから」「恥ずかしがり屋だから」と片づけられてしまうことがありますが、実は脳の働きや環境、性格傾向などが複雑に絡み合った病気です。
・過去に人前で恥ずかしい思いをした経験
・「失敗してはいけない」という強いプレッシャー
・生まれつきの不安の感じやすさや感受性の強さ
・セロトニンなど、脳の不安を和らげる物質のバランスの乱れ
こうした背景があるため、「がんばって克服しよう」とするだけではうまくいかないこともあります。どうやって向き合えばいいの?
社交不安障害は、少しずつ安心感を育てていくことで、回復が望める病気です。
・薬物療法:抗不安薬や抗うつ薬(SSRIなど)で不安をやわらげます
・認知行動療法:不安のもととなる考え方を整理し、少しずつ「できる体験」を増やしていきます
・呼吸法:緊張をやわらげるためのセルフケアも効果的です
・無理のないステップで、少しずつ社会とのつながりを取り戻すことが目標です
「避け続ける」のではなく、「怖くてもなんとかなるかも」と思える気持ちを育てていくことが大切です。当院での取り組み
当院では、「人と関わることが怖い」「うまく話せない自分がつらい」といったお悩みに、丁寧に寄り添うサポートを行っています。
・初めてのご相談では、緊張しやすい方でも安心できる雰囲気づくりを大切にしています
・症状の背景を一緒に整理し、薬やカウンセリング、漢方、栄養面からのケアなど多面的にご提案します
・ご希望があれば、呼吸法や不安に向き合うための練習もゆっくりサポートいたします
・「少しずつ外に出られるようになった」「人と話すのが怖くなくなった」というお声も多くいただいています
「話すのがこわい」と思う気持ちを、どうか責めないでください。
その思いこそ、相談していいサインです。どうぞ一歩だけ、安心できる場所に踏み出してみてくださいね。ご希望があれば、パンフレット形式への整形やWord/PDF出力、Web掲載用の整形なども承ります。
他の症状についても引き続き同じテイストで作成可能ですので、どうぞご遠慮なくお申しつけください。