-
― 「生きづらさ」をひとりで抱え込まないでください ―
「もう消えてしまいたい」「傷つけることで落ち着く」そんな気持ちになっていませんか?
・つらくなるとリストカットや過食・拒食を繰り返してしまう
・「死にたい」という気持ちが急にあふれてくる
・何度も手首を切ったり、薬を大量に飲んだことがある
・「生きているのが苦しい」「誰にもわかってもらえない」と感じる
・家族や周囲が、突然の行動にどう対応すればいいかわからず戸惑っている
こうした状態は、こころが限界まで追い詰められているサインです。
「気を引くため」「わがまま」では決してなく、言葉にできない苦しさを体で表現してしまう状態ともいえます。自殺企図・自傷行為とは?
自殺企図は、「死にたい」という思いから、自ら命を絶とうとする行動です。必ずしも「死にたかった」のではなく、「今のつらさから逃れたかった」という背景も多く含まれます。
自傷行為は、自分の体を意図的に傷つける行動で、痛みを感じることで「気持ちを落ち着かせたい」「感情を整理したい」という無意識の思いがあることもあります。
【よく見られる行動】
・リストカット(手首を切る)
・過量服薬、絶食、過食・嘔吐
・火傷・打撲などによる自傷
・高所や交通の場に身を置くような危険行為
表面的な行動に目がいきがちですが、その背後には深い孤独、怒り、自己否定、トラウマなどが隠れています。なぜ起きるの?
・強いストレスや心の傷(虐待、いじめ、失恋、喪失など)
・うつ病やパーソナリティ障害、不安障害などの精神疾患
・家庭内の孤立感や学校・職場での孤独
・「苦しい気持ちをうまく言葉にできない」
・「自分の存在を確認したい」という気持ち
自傷行為は、「死にたい」だけでなく、「生きていたいけど、どうすればいいかわからない」苦しみの表れでもあります。どうすればいいの?
まず大切なのは、「その気持ちを話してもいい場所がある」と感じられることです。
・安全を確保することが最優先です。必要があれば入院や保護的な環境も検討されます
・薬物療法(うつや不安、衝動性に対する治療)
・カウンセリング・心理療法(感情の整理、自己理解、対人関係の見直し)
・家族や周囲の理解と関わり方の調整
・学校・職場・家庭との橋渡し支援も、安心して過ごすために必要です
「自傷をやめさせる」のではなく、「安心できる関係の中で、つらさを別の形で表現できるようになる」ことが目標です。当院での取り組み
当院では、自傷行為や自殺念慮をもつ方、そのご家族に対しても、非批判的・安心できる関わりを心がけています。
・はじめてのご相談でも、自分の気持ちを無理に言葉にしなくても大丈夫です
必要に応じて、薬物療法・心理療法・栄養サポート・リラクゼーション技法などを組み・合わせたサポートをご提案
・保護者やご家族への関わり方アドバイスや、「どう支えればよいか分からない」というご相談にも対応します
ご本人のペースを大切に、「ここに来れば否定されない」と思える場づくりを大切にしています
あなたがここにいていい理由は、じゅうぶんにある。
そのことを、一緒に確かめていくお手伝いをさせてください。