動悸、吐き気、めまい、寝汗|京都市中京区の精神科|京都烏丸うえだかなこメンタルクリニック

〒604-8162 京都府京都市中京区烏丸通六角下る七観音町630 読売京都ビル 2F
075-255-5012

WEB予約
初めての方

WEB予約
来院したことがある方

ヘッダー画像

動悸、吐き気、めまい、寝汗

動悸、吐き気、めまい、寝汗|京都市中京区の精神科|京都烏丸うえだかなこメンタルクリニック

動悸、吐き気、めまい、寝汗

言いようのない不安に襲われたり、なんだか怖い、気が狂いそう等、様々な不安に襲われることはありませんか。
パニック障害や不安障害は、突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作を起こし、自分ではコントロールできないと感じることがあります。また発作が起きたらどうしようかと不安になり、発作が起きやすい場所や状況を避けるようになります。
最初に発作が起きる原因には、過労やストレスなどが関係していると考えられています。

パニック障害

パニック障害とは、突然激しい恐怖や強烈な不快感の高まりが数分以内でピークに達する「パニック発作」が繰り返される状態を指しています。不安や緊張の過度の高まりと、そのような危機的症状に対する身体の防御反応が関係をしています。
私たちは、不安や緊張、さらには身の危険を感じると、動悸を感じたり息が苦しく感じたり、発汗をしたり等、外敵から身を守るための身体反応を呈します。
しかしながら、パニック障害では、そのような身の危険が及ばないような環境下でも、緊張や不安が不釣り合いに強く出てしまい、その感情に反応して体の緊張や防御反応としての身体症状であるパニック発作が強く出てしまうのです。
また、パニック発作は動悸や息苦しさ、だけではなく、死んでしまうかもしれない、叫びたくなるような非常に苦痛を伴う症状である為に、再度パニック発作が起きてしまわないか、ひどく恐怖を抱いてしまう(予期不安)点も特徴です。
このパニック障害の治療では、抗うつ薬や抗不安薬による薬物療法とあわせて、少しずつ苦手なことに挑戦し、慣れていく心理療法が行われます。無理をせず、自分のペースで取り組むことが大切です。

パニック障害の主な症状

  • 急に強い不安感に襲われる
  • 人前で極端に緊張してしまう
  • 発作的に呼吸困難感や動悸などが起こることがあり、その後も同様の発作を恐れて行動範囲が狭まる
  • 電車や人混みなど、特定の状況で恐怖を感じる

自律神経失調症

自律神経失調症は、自律神経(「交感神経」と「副交感神経」)の働きのバランスの崩れにより症状を呈す疾患です。
特にはっきりとした病変がないにも関わらず、動悸・震え・発汗・発熱・頭痛などのさまざまな症状を発症してしまう疾患であり、多くはストレスや疲労が関係していると考えられています。
特に、「交感神経」と「副交感神経」は胃腸の蠕動などを調整しているために、動悸や息切れの他にも、吐き気・嘔吐・下痢・便秘などの症状を発症する場合や、体温や皮膚ではかゆみやほてり、多汗などのさまざまな症状を引き起こします。
また、自律神経失調症の病像は、交感神経(緊張)と副交感神経(リラックス)のバランスが乱れ、体がうまくコントロールできていない状態なのです。つまり、リラックスすべき時に過緊張になったりと、不調和が生じます。自律神経のバランスの乱れは、採血や画像検査ではっきり分かるものではなく、あくまでも体が上手にコントロールできていない状態の為に、なかなか検査をしても異常が見つかりにくく診断に至りづらいといった点があります。
さらに、自律神経失調症は、症状が一定であることは珍しく、日々症状が変動しやすいです。つまり、良い時もあれば悪い時もあるだけではなく、今日と明日では症状も異なっていることも多いのが特徴です。自律神経失調症の症状には、一つの症状だけではなく、心と体の各種臓器の自律神経失調症状と合わさって呈していることもあります。
そのために、お一人お一人の症状の表現や感じ方には、必然的にバリエーションを得てしまうために、なかなか患者様自身もどの科に受診したらよいのか、と受診さらには診断に至りづらいという点も懸念されます。

社会不安障害(SAD)

社会不安障害(SAD)とは、例えば人前で何かをしようとした時に不安に襲われ、極度に緊張するなど極度のあがり症ともいえる症状がみられる心の病です。
人前で話をする時になどに強い不安と緊張を感じ、混乱に陥ります。それにより、他人に悪い評価を受けることや人目を浴びる行動への不安により強い苦痛を感じることで身体不調をきたすため、次第にそうした場面を避けるようになることもあります。
このように、日常生活に支障をきたすことを、社交不安障害(SAD)といいます。

社会不安障害(SAD)の症状

社会不安障害(SAD)では、強い不安症状が自律神経に作用し、さまざまな身体症状を発症することがあります。
また、症状が慢性化してくると「うつ病」や「パニック障害」など、別の心の病との合併が懸念されることもあります。
一例として、不安な気持ちを回避するためにアルコールを多量に摂取するようになり「アルコール依存症」を引き起こすこともあるため、充分に注意することが必要です。

人前で何かをする時に

  • 頭が真っ白になる
  • 息苦しくなる
  • 通常より多めの汗をかく
  • 手足、全身、声の震えが出る
  • 何度も吐き気がする
  • 口がカラカラに渇く
  • めまいがする、発作がはじまる など

この様な症状がある場合はお早めにご相談ください。

社交不安障害(SAD)の原因

社交不安障害の原因は、恐怖症状を抑えるはたらきのある神経伝達物質であるセロトニンが不足してしまうことが、発症の原因ではないかと考えられています。セロトニンが不足する要因としては、過去に人前で恥ずかしい経験をしたことがあるなどの経験的要因、他人の目を気にし過ぎる、人見知りなどの性格的要因、また遺伝的な要因などが挙げられています。
また、セロトニン同様にドーパミンという神経伝達物質が不足することも不安を誘発すると推測されており、神経伝達機能が正常に作用すれば不安状態は発生しにくくなると考えられています。

社交不安障害(SAD)の治療

社交不安障害は、脳内の神経伝達物質の不足によって起きると考えられています。そのため、脳の機能を調整する薬物療法と、精神療法によって治療を行います。

薬物療法

抗不安薬抗うつ薬を用いて治療します。お薬の効果は飲み始めて1ヶ月ほどであらわれてきますが、この時点で服用を止めてしまうと、再発の可能性があります。症状が出なくなっても自己判断で中断したりせず、医師の指示に従ってください。

精神療法

精神療法では、しっかりと現実に向き合えるよう、不安を抱きやすい考え方を変えたり、不安にうまく対処したり、不安に慣れたりするカウンセリングを用いた訓練を行います。精神療法による治療は、数ヶ月に及ぶ長い期間を要するケースがありますが、焦らずにゆっくりと治療していきましょう。