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せん妄

disease

  • ― 急に様子が変わった…それは“せん妄”かもしれません ―

    高齢の方や入院中の方によくみられる状態

    「急に話が通じなくなった」
    「夜になると興奮して暴れてしまう」
    「家族の顔もわからないようで、どこか様子が変だ」――
    このような症状が突然あらわれた場合、せん妄(せんもう)という状態が疑われます。

    せん妄とは?

    せん妄とは、急に意識が混乱し、普段とは違う言動が見られる一時的な精神状態の変化です。
    多くの場合、高齢の方や手術後・入院中の方、薬の影響を受けやすい方に起こりやすい特徴があります。
    通常は数日〜数週間でおさまりますが、正しい対応をしないと、本人もご家族も大きな不安を抱えることになります。

    よくみられる症状

    ・時間や場所がわからなくなる(混乱)
    ・身近な人が誰かわからなくなる
    ・独り言や幻覚が見られる
    ・夜間に興奮して暴れたり、大声を出す
    ・反対に、ぼんやりして反応が鈍くなることもある
    これらの症状は、昼と夜で変動しやすく、「夜になると悪化する」ことが多いです。

    なぜ起こるの?

    せん妄は、「脳が一時的に混乱している状態」とも言われています。
    以下のような要因が重なることで発症することがあります。
    ・高齢や認知症による脳の脆弱性
    ・入院・手術・環境の変化によるストレス
    ・脱水・発熱・感染症
    ・睡眠不足
    ・薬の副作用(特に睡眠薬・鎮静剤・抗コリン薬など)
    「せん妄=認知症」と思われがちですが、せん妄は急に起こり、回復する可能性があるのが特徴です。

    当院での対応・サポート

    当院では、せん妄の兆候がみられる場合、以下のようなサポートを行っています。
    ・原因となる身体的な要因(脱水・感染など)のチェック
    ・不必要な薬の見直しと副作用の確認
    ・なるべく落ち着ける環境づくりの工夫
    ・ご家族へのサポートと情報提供
    ・必要に応じた薬物療法(不安や睡眠障害への対応)
    ・体質や症状に合わせて、漢方薬のご提案も
    「どうすれば安心して過ごせるか」を一緒に考えていきます。

    ご家族の皆さまへ

    せん妄は突然始まることが多く、最初はとても驚かれるかもしれません。
    しかし、正しく対応することで、ほとんどの方は元の状態に戻ることができます。
    「普段の本人とは違う」姿に戸惑い、つらくなることもあると思いますが、どうか自分を責めず、医療者と一緒に乗り越えていただけたらと思います。

    お困りのときは、早めのご相談を

    せん妄の症状は、早めに気づいて適切に対応することがとても大切です。
    「なんとなくいつもと様子が違う」「入院後に急に混乱している」など、小さな変化でも構いません。
    どうぞ遠慮なくご相談ください。

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