お問合せ:075-255-5012

周産期うつ病(産後うつ病)

disease

  • ― 赤ちゃんが生まれて幸せなはずなのに…涙が止まらない、そんなあなたへ ―

    「おかしいのは私だけ?」そんなふうに感じていませんか

    ・赤ちゃんが泣いているだけで、涙があふれてくる
    ・理由もないのに気分が沈んで、何もできない
    ・「自分は母親に向いていない」と思ってしまう
    ・寝ても疲れが取れず、朝がつらい
    ・赤ちゃんのことを可愛いと思えない自分がつらい
    こうした気持ちをひとりで抱えて、「私だけがおかしいのかも」と思っていませんか?
    でもそれは、“こころのエネルギー”が減ってしまっているサインかもしれません。
    それが「周産期うつ病(産後うつ)」です。

    周産期うつ病ってどんな病気?

    周産期うつ病は、妊娠中から出産後1年以内に起こるうつ状態のことを指します。とくに出産後数週間から数か月以内に症状が出やすく、「産後うつ」として知られています。
    【よくある症状】
    ・気分の落ち込み、涙もろさ
    ・不安や焦り、イライラが続く
    ・食欲の低下または過食
    ・不眠、または過剰な眠気
    ・「赤ちゃんを傷つけてしまうのでは」という怖さ
    ・何に対しても興味がわかない、無気力になる

    なぜ起こるの?

    出産は、体にも心にも大きな変化が起こるライフイベントです。喜びの一方で、想像以上の負担がかかっています。
    ・ホルモンバランスの急激な変化(エストロゲン・プロゲステロンの急減)
    ・慣れない育児への戸惑い・睡眠不足
    ・周囲のサポート不足や社会的孤立
    ・「母親はこうあるべき」というプレッシャー
    ・妊娠中や出産のトラウマ的体験
    これらが積み重なり、「がんばらなくちゃ」と思っているこころが、少しずつすり減っていくのです。

    どうすればいいの?

    周産期うつ病は、早めに気づいて、適切なケアを受ければ回復が可能です
    「お母さんが笑えること」が、赤ちゃんにとってもいちばん大切です。
    薬物療法(授乳に配慮したお薬もあります)
    カウンセリングや心理的サポート
    パートナーや家族の協力(家事・育児の分担、気持ちの理解)
    生活リズムの見直し:休める時にしっかり休む、「完璧を目指さない」ことが大切です
    育児支援や訪問サービスなどの行政のサポートを活用することも役立ちます

    当院での取り組み

    当院では、妊娠中や産後にこころの不調を感じている方に、安心して話していただける環境を大切にしています。
    ・ご本人のペースに合わせたやさしいカウンセリング
    ・授乳中の方にも配慮した、お薬や漢方のご提案
    ・栄養や睡眠、リラクゼーションなど、お薬に頼りすぎない治療法もご案内しています
    ・必要に応じて、ご家族へのサポートや育児ストレスの共有にも力を入れています
    「こんな気持ちを相談してもいいのかな?」――
    そう思ったときこそ、ぜひ声をかけてください。
    赤ちゃんのためにも、まずお母さん自身が安心できる場所であることが、何より大切なのです。

他に気になることは
ありますか?