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― 「ゆっくり育つ」ことを、あたたかく見守るために ―
精神発達遅滞(知的障害)
「言葉がなかなか増えない」
「年齢に比べて、理解や行動が幼いように感じる」
「集団生活についていけず、困っている」
そんなお子さまの姿に、戸惑いや不安を抱えていませんか?
それは、精神発達遅滞(現在では“知的障害”と呼ばれています)という発達の特性によるものかもしれません。精神発達遅滞(知的障害)とは?
知的障害とは、知的な発達(理解する力、学ぶ力、判断する力など)がゆっくりで、日常生活の中で支援が必要となる状態のことをいいます。
症状や特性には幅があり、軽度から重度までさまざまです。
また、見た目ではわかりづらいこともあり、周囲の理解が得られにくいケースもあります。よく見られる特徴
・言葉の習得がゆっくりで、会話が苦手
・数の概念や時間の感覚を理解するのが難しい
・年齢に合った行動や対人スキルが育ちにくい
・学校の学習についていくことが難しい
・初めての場所や変化に強い不安を感じる
個性や得意・不得意のバランスは一人ひとり異なり、「できないこと」に注目するより、「その子らしさ」に目を向けることが大切です。どうして起きるの?
知的障害の原因には、以下のようなものがあります。
・妊娠・出産時のトラブルや脳の発達の違い
・遺伝や染色体の変化(ダウン症など)
・はっきりとした原因がわからないケースもあります
ただし、どんな背景があっても、その子が持つ可能性や成長の力を大切に育てていくことができます。当院でできること
当院では、お子さまやご家族の不安や困りごとに寄り添いながら、以下のようなサポートを行っています。
・お子さまの発達の状況を丁寧に評価し、理解する
・ご家族との面談を通じて、対応の工夫や接し方のご提案
・必要に応じて、学校・福祉機関との連携をサポート
・ご本人の心のケア(不安・かんしゃく・自尊心など)
・将来を見据えた支援や制度のご案内(療育手帳、相談支援など)ご家族の不安にも寄り添います
知的障害という診断を受けることは、ご家族にとっても大きな衝撃かもしれません。
「将来どうなるの?」「育て方が悪かったのでは…」と、自分を責めてしまう親御さんもいらっしゃいます。
でも、お子さまは確かに成長しています。
そのペースは少しゆっくりかもしれませんが、たくさんの愛情と支援で、できることが少しずつ広がっていきます。