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遅発性運動障害(抗精神病薬の副作用)

disease

  • ― 体の動きに違和感を感じたら―

    遅発性運動障害

    「口や顔が勝手に動いてしまう」
    「手足の動きがぎこちない」
    「体が思うように動かなくなった」
    そんな症状が、治療を始めてしばらくたってから現れることがあります。
    それは、遅発性運動障害(ちはつせいうんどうしょうがい)という状態かもしれません。

    遅発性運動障害とは?

    遅発性運動障害とは、抗精神病薬(統合失調症や気分障害などの治療に使われる薬)の長期使用によって、体の一部が自分の意志とは関係なく動いてしまう副作用のことです。
    多くは治療を始めて数か月~数年後にゆっくり現れるため、「薬の副作用」とすぐに気づきにくいことがあります。

    どんな症状があるの?

    ・口をもぐもぐ動かす・舌を突き出す
    ・手や足がぴくぴく動く、揺れる
    ・顔の筋肉が勝手に動く
    ・歩き方がぎこちない、バランスをとりにくい
    ・指先が細かく動いてしまう など
    症状の程度には個人差があり、ご本人が気づかないうちに周囲の方が最初に変化に気づくこともあります。

    なぜ起きるの?

    はっきりとした原因はまだ完全には解明されていませんが、脳の中のドーパミンという物質のバランスの変化が関係していると考えられています。
    また、次のような要因で起こりやすくなることがあります。
    ・抗精神病薬の長期使用・高用量での使用
    ・高齢者や女性に多く見られる傾向
    ・抗精神病薬の中止・変更後に症状が出る場合もある

    当院での対応

    当院では、遅発性運動障害の疑いがある場合、以下のようなサポートを行っています。
    ・現在の薬の見直し(減量や変更の検討)
    ・他の薬との組み合わせの確認
    ・症状に応じた対処療法(薬の調整・ビタミン剤などの補助療法)
    ・栄養状態・自律神経・筋肉の状態を総合的に評価
    ・必要に応じて神経内科などとの連携
    ・体質や症状に合わせて、漢方薬のご提案
    症状を正しく把握し、できるだけ負担を減らす方向で治療を調整していきます。

    ご本人も、ご家族も不安なときは

    このような副作用が現れると、「今の薬をやめた方がいいのでは?」と感じるかもしれません。
    ですが、薬を急に中止することは、症状の悪化や再発につながることもあります。
    自己判断は避け、医師とよく相談しながら対応することが大切です。

    小さな変化にも気づいていくために

    遅発性運動障害は、早期に対応すれば進行を抑えられる可能性があります。
    「いつもと少し動きが違うかも?」「口元が気になる」など、小さな変化に気づいたときが相談のタイミングです。
    ご本人も、ご家族も、遠慮なくご相談くださいね。
    安心して治療を続けられるよう、一緒に考えてまいります。

他に気になることは
ありますか?