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強迫性障害(OCD)

disease

  • ― 頭ではわかっていても、不安が止まらない ―

    強迫性障害(OCD)ってなに?

    「同じことを何度も確認してしまう…」
    強迫性障害(きょうはくせいしょうがい)は、「わかっているのに、不安が頭から離れない」「安心するまで何度も行動をくり返してしまう」といった症状が現れるこころの病気です。英語ではOCD(Obsessive-Compulsive Disorder)とも呼ばれます。
    たとえば、「ドアの鍵をちゃんと閉めたか不安で、何度も確認してしまう」「手にバイ菌がついている気がして、何度も手を洗ってしまう」などです。ご本人も「やりすぎかも」と感じているのに、やめることができず、とてもつらい思いをされています。

    主な症状

    強迫性障害では、次のような症状がみられます。
    ・強迫観念(きょうはくかんねん):不安や恐怖が頭から離れず、何度も同じ考えが浮かんできます。たとえば「汚れているかもしれない」「事故が起きるかもしれない」など。
    ・強迫行為(きょうはくこうい):その不安を和らげようとして、繰り返し確認したり、手を洗ったり、特定の儀式的な行動をしてしまいます。
    これらの症状に多くの時間やエネルギーを使ってしまい、日常生活に支障が出ることがあります。

    どうして起こるの?

    強迫性障害のはっきりとした原因はわかっていませんが、いくつかの要因が関係していると考えられています。
    ・脳の一部(不安や行動に関係する部位)の働きのバランスの変化
    ・生まれ持った性格(几帳面・責任感が強いなど)
    ・ストレスや環境の影響
    ・遺伝的な体質
    「ただの性格」や「気の持ちよう」ではなく、医学的に治療が必要な病気です。

    どうやって治すの?

    強迫性障害は、治療によって良くなる可能性がある病気です。
    ・お薬の治療:脳の不安をやわらげる抗うつ薬などが使われます。
    ・認知行動療法(CBT):不安や強迫行為に対して向き合い、「やらなくても大丈夫」と実感していく練習をします。
    ・生活の整え:睡眠や食事、ストレス管理も症状の改善につながります。
    焦らず、少しずつ「安心できる自分」を取り戻していくことが大切です。

    当院のサポートについて

    当院では、薬の治療やカウンセリングに加え、栄養療法や呼吸法などのリラクゼーションも取り入れています。不安や緊張をやわらげながら、少しずつ生活を整えるお手伝いをいたします。
    「同じことを何度も気にしてしまう」「不安で行動が止められない」と感じたら、ひとりで抱え込まずにご相談ください。あなたの「つらい気持ち」を一緒に受け止め、丁寧にサポートしていきます。

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