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自閉スペクトラム症(ASD)

disease

  • ―「ちょっと違う」を大切に、理解と支援を ―

    自閉スペクトラム症(ASD)とは

    ー 人との関わりや感覚が独特な特性 ー
    自閉スペクトラム症(ASD:Autism Spectrum Disorder)は、人とのコミュニケーションやこだわりの強さ、感覚の敏感さなどに特性が見られる発達障害です。
    「空気が読めない」「会話がかみ合わない」「同じ行動をくり返す」「音やにおいに敏感すぎる」など、周囲と少し違う感覚や行動パターンを持っていることが特徴です。
    以前は「アスペルガー症候群」「自閉症」などと呼ばれていましたが、現在は「ASD」というひとつの概念で広くとらえられています。

    主な特徴(※症状ではなく“特性”と考えられています)

    ASDには次のような傾向がみられます。
    ・人とのやりとりが苦手:会話の間がうまくつかめない、相手の気持ちを察するのがむずかしい
    ・こだわりが強い:スケジュールやルールが変わるのが苦手、同じ服や食事を好む
    ・感覚が過敏/鈍感:音や光、においに強く反応したり、逆に痛みに鈍かったりすることも
    ・興味の偏り:特定のことに強い興味を持ち、ずっと集中して取り組むことができる
    こうした特性は一人ひとり異なり、「グラデーション(スペクトラム)」としてあらわれます。

    どうして起こるの?

    ASDは、生まれつきの脳の発達の特性によるもので、育て方や本人の努力不足が原因ではありません。
    ・脳の情報処理の仕方が独特
    ・遺伝的な要因が関係していることも
    ・まわりとの関係性や環境が影響することもある
    「できないこと」に注目されがちですが、ASDの方は得意なことや独自の視点を持っていることも多くあります。

    どう対応すればいいの?

    ASDは“治す”病気ではなく、特性を理解し、うまく付き合っていくためのサポートが大切です。
    ・カウンセリングやソーシャルスキルトレーニング:人間関係のコツや気持ちの整理の仕方を学びます
    ・環境の調整:過度な刺激を避ける、予定を明確にする、わかりやすい説明を心がける
    ・医療的支援:不安やストレス、うつ症状が強い場合には、お薬や精神療法でサポートします
    周囲が理解し、本人のペースを大切にすることで、ASDの方はのびのびと力を発揮できるようになります。

    当院でのサポートについて

    当院では、ASDの特性に合わせたカウンセリングや、生活支援、栄養療法やリラクゼーションなど、多角的なサポートを行っています。
    また、本人だけでなくご家族への支援やアドバイスも大切にしています。
    「なぜか周りとうまくいかない」「同じことでつまずいてしまう」
    そんな悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
    あなたらしい生き方を見つけるお手伝いを、私たちは全力でサポートいたします。

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