―「集中できない」「じっとしていられない」に悩んでいませんか？―

ー うっかりミスや落ち着きのなさが気になるとき ー
ADHD（エーディーエイチディー）は、「注意欠如・多動症」と呼ばれる発達障害のひとつで、集中しづらい、じっとしていられない、思いつきで行動してしまうなどの特性が見られます。
子どもの頃に気づかれることが多いですが、大人になってから悩みが強くなる方も少なくありません。
「やる気はあるのにうまくいかない」「努力しても片づけられない」といった悩みを抱えやすく、本人の性格ではなく、脳の働き方の違いによるものです。

ADHDには主に3つのタイプがあり、症状のあらわれ方は人それぞれです。
不注意（集中しづらい）
　・気が散りやすく、ケアレスミスが多い
　・物をよくなくす、忘れ物が多い
　・話を最後まで聞けない、予定を忘れる
多動性（落ち着きがない）
　・じっとしているのが苦手、体を動かし続ける
　・授業中や会議中でも席を立ってしまうことがある
衝動性（思いつきで行動してしまう）
　・人の話をさえぎってしまう
　・順番を待つのが苦手
　・考えるより先に行動してしまう
これらの傾向が学校・職場・家庭などの日常生活に影響を与えているとき、ADHDの可能性があります。

ADHDは、脳の情報処理の仕方や働き方に特性があることによって生じる、生まれつきの発達特性です。
・注意や行動をコントロールする脳の働きの偏り
・遺伝的な体質や性格傾向
・環境の影響（過度なストレス、不適切な対応）なども症状を強めることがあります
「やる気がない」「だらしない」といった誤解を受けやすいですが、本人も困っていることが多いのがADHDの特徴です。

ADHDは“治す”というよりも、特性とうまく付き合うための工夫とサポートが大切です。
・カウンセリング・コーチング：特性への理解を深め、日常生活での困りごとに対処する力をつけていきます。
・薬物療法：注意力の向上や衝動のコントロールを助ける薬があります。必要に応じて検討します。
・環境の調整：見通しの立てやすいスケジュール、視覚的なサポート、静かな作業環境などが効果的です。
得意なことを活かしながら、「自分らしい方法」でうまく生きていくことが目標です。

当院では、ADHDに関する診断・カウンセリング・薬物療法に加えて、栄養療法やリラクゼーション（呼吸法・筋弛緩法）など、こころと体のバランスを整えるサポートを行っています。
「どうしても忘れ物やミスが減らない」
「人間関係がうまくいかず、自信をなくしている」
そんなお悩みがある方は、どうぞご相談ください。
自分を責める必要はありません。特性を理解することで、生きやすさはきっと変わっていきます。