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強迫性パーソナリティ障害

disease

  • ―「ちゃんとやらなきゃ」が自分を苦しめていませんか?―

    強迫性パーソナリティ障害とは

    ー 完璧を求めすぎて、心が休まらない ー
    強迫性パーソナリティ障害は、完璧主義や几帳面さ、責任感の強さが行きすぎてしまい、自分も周囲も疲れてしまう性格傾向が強い状態です。
    「失敗したくない」「ルール通りにしないと気がすまない」「人に任せるくらいなら自分でやった方がいい」──
    そんな思いが頭から離れず、仕事や家事、人間関係でも“きちんとしすぎて”つらくなっていませんか?
    ご本人はまじめで努力家である一方、融通が利かず、柔軟な対応が苦手でストレスを感じやすい傾向があります。

    主な特徴

    ・完璧でなければ気がすまず、仕事や作業に異常に時間がかかる
    ・細かいルールや手順にこだわり、他人のやり方を受け入れにくい
    ・「やらなければならないこと」が多く、気が休まらない
    ・他人にも自分と同じレベルの厳しさを求めてしまう
    ・失敗を極度に恐れて、決断ができない
    ・感情表現が苦手で、親しい関係でも距離をとってしまう
    これらの特徴は、「良いこと」のように見えますが、行きすぎることで心身に大きな負担をかけてしまいます。

    なぜ起こるの?

    強迫性パーソナリティ障害の背景には、幼少期の経験や価値観の形成過程、心の安全を求める気持ちがあります。
    ・「失敗してはいけない」「ちゃんとしていないとダメ」と言われ続けて育った
    ・感情を表に出すことを許されず、厳格な家庭で育った
    ・人に迷惑をかけてはいけないという強い思い
    ・自分を肯定された経験が少なく、「できている自分」しか認められないと感じている
    こうした経験から、「きちんとしていないと不安になる」「ゆるむと責められる気がする」といった思いが根づいていくことがあります。

    どうやって向き合えばいいの?

    強迫性パーソナリティ障害への治療は、“ほどほど”を許せる心のゆとりを育てていくことが目標です。
    ・心理療法(認知行動療法や対人関係療法など):考え方のクセや完璧主義の背景にある思いに気づき、柔軟な発想を育てていきます。
    ・薬物療法:不安や抑うつが強い場合には、補助的にお薬を使うこともあります。
    ・生活の見直し:タスクの優先順位を整理し、「完璧でなくても大丈夫」と思える工夫を取り入れます。
    何より大切なのは、「自分に少しやさしくなること」です。

    当院のサポートについて

    当院では、心理療法、カウンセリング、薬物療法、栄養療法、リラクゼーションなどを組み合わせて、心と体の両面からやさしく整えていくサポートを行っています。
    「ちゃんとしなきゃ」「迷惑をかけてはいけない」
    そんな思いに押しつぶされそうなときは、一度ご相談ください。
    完璧でなくても、十分すぎるほど大切なあなた自身を、大事にできる方法を一緒に探していきましょう。

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