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― むくみや疲れが気になる…それ、たんぱく質が足りていないサインかもしれません ―
「なんだかむくみやすい」「疲れがとれない」
最近、こんなことはありませんか?
・足がパンパンにむくんで靴がきつい
・ちょっと動いただけでぐったりしてしまう
・顔色が悪い、元気が出ない
・傷の治りが遅い、風邪をひきやすくなった
こうした体の不調、もしかしたら体の中のたんぱく質が不足していることが関係しているかもしれません。これを「低タンパク血症」といいます。たんぱく質って、そんなに大事なの?
たんぱく質は、筋肉や臓器、皮膚、髪、爪など、体をつくる大切な材料です。さらに、免疫力を保ったり、ホルモンを調整したり、栄養や水分を保つ働きもしています。
そのため、たんぱく質が足りなくなると、
・むくみが出やすくなる(特に足や顔)
・疲れやすい・体力が落ちる
・免疫力が下がる(風邪をひきやすくなる)
・皮膚が荒れる・髪が抜けやすくなる
など、全身にいろいろな影響が出てきます。どうして不足してしまうの?
低タンパク血症の原因は人によって違いますが、こんなケースが多いです。
・食事の量が少なかったり、たんぱく質が不足しがちな食事を続けている
・高齢や病気などで胃腸の働きが弱くなっている
・肝臓や腎臓の病気で、たんぱく質を作れない・失っている
・がんや慢性の炎症で、体の中で消耗が続いている
見た目では分かりにくく、ゆっくりと進むことが多いため、知らず知らずのうちに体が弱ってしまっていることもあります。どうすればいいの?
まずは血液検査でたんぱく質(特にアルブミン)の量をチェックします。もし不足していれば、以下のような対策をしていきます。
・高たんぱくな食事を心がける(卵、魚、肉、大豆製品、乳製品など)
・栄養補助食品やサプリメントを使ってサポート
胃腸の吸収や肝臓・腎臓の機能に問題がある場合は、専門的な治療も必要です。
リハビリや運動も組み合わせて、筋力を落とさないようにすることも大切です。ご家族の方へ
低タンパク血症は、「なんとなく元気がない」というサインとして現れることも多く、特に高齢の方では見逃されがちです。
「ごはん、しっかり食べられてるかな?」「ちょっと前より、体が細くなってないかな?」――そんな日常の小さな気づきが、早めの対処につながります。
一緒にごはんを食べたり、体調の変化に気を配ったりするだけでも、大きな支えになります。