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パニック障害

disease

  • ― 急に胸がドキドキして息ができない…それは「こわいけど治せる」症状かもしれません ―

    突然の動悸や息苦しさ…こんな経験ありませんか?

    電車に乗っているときに急に息が苦しくなった
    胸がドキドキして「このまま倒れるのでは」と感じた
    病院で検査をしても「異常はありません」と言われた
    それ以来、また同じことが起きるのではと不安になり外出が怖くなった
    これらの症状、実は「パニック障害」というこころの病気が関係していることがあります。
    とてもつらい症状ですが、正しく理解し、向き合っていくことで回復が望める疾患です。

    パニック障害ってどんな病気?

    パニック障害は、突然強い不安や恐怖が体にあらわれる「パニック発作」を繰り返す病気です。発作は数分〜30分ほどで自然に治まることが多いですが、本人にとっては命の危険を感じるほど強烈な体験です。
    【パニック発作でよくある症状】
    胸のドキドキ、心臓がバクバクする
    息ができない・窒息感
    めまい・ふらつき
    手足のしびれ・ふるえ
    「死んでしまうかも」と感じる強い恐怖
    発作がいつ起きるかわからないことへの不安から、外出や人混みを避けるようになってしまうこともあります。

    なぜ起こるの?

    明確なひとつの原因はありませんが、いくつかの要因が組み合わさって起きると考えられています。
    ストレスや心の負担が長く続いている
    体質や遺伝的な傾向
    不安を感じやすい性格
    ・脳の中の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリン)の働きの乱れ
    発作が起きた場所や状況を避けるようになると、「広場恐怖」と呼ばれる状態に発展することもあります。

    どうすればよくなるの?

    パニック障害は、しっかりと治療すれば回復が可能な病気です。
    お薬(抗不安薬・抗うつ薬)で、発作の頻度や不安感をコントロールします
    カウンセリングで、「また発作が起きるかも」という恐怖心を和らげていきます
    ・呼吸法やリラクゼーションなど、自分で不安をコントロールするスキルを身につけていきます
    ・「できなかったこと」が少しずつ「できること」に変わっていくよう、無理のないペースで関わっていくことが大切です

    当院での取り組み

    当院では、パニック障害の患者さまに対して、心身両面からのていねいなアプローチを行っています。
    ・不安や発作の背景にあるストレスや生活習慣を一緒に振り返り、患者さまに合った治療の選択肢をご提案します
    ・必要に応じて、お薬やカウンセリング、栄養療法や漢方の活用も取り入れています
    ・呼吸法や筋弛緩法など、「今すぐできるセルフケア」も一緒に練習していきます
    ・「外出が不安」「家族がどう対応すればいいかわからない」などのご相談にも対応しています
    「こわい」と感じているその気持ちは、とても自然なものです。
    一歩ずつ、できることから一緒に始めていきましょう。

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