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― 気分のアップダウンでお困りの方へ ―
双極性障害って、どんな病気?
ー 気分がとても高まるとき、落ち込むとき ー
双極性障害(そうきょくせいしょうがい)は、「気分がとても良くなりすぎる時期」と「気分がとても落ち込む時期」をくり返すこころの病気です。「そううつ病」と呼ばれることもあります。
元気すぎて眠らなくても平気になったり、おしゃべりが止まらなくなったり、買い物が止まらないこともあります。逆に、落ち込むときには、何もやる気が出なくなったり、自分を責めてしまったりします。気分の波がとても大きいことが特徴です。どんな人に起こるの?
誰でもかかる可能性がありますが、10代後半から30代くらいに発症しやすいと言われています。自分では「ちょっと調子がいいだけ」「少し落ち込んでいるだけ」と思っていても、周りが気づいて心配することも少なくありません。
気分のアップダウンが生活や人間関係に影響を与えると、仕事や学業にも支障が出てしまうことがあります。なぜ起こるの?
はっきりとした原因はまだわかっていませんが、いくつかのことが関係していると考えられています。
・生まれつきの体質や遺伝的な影響
・脳の働きのバランスのくずれ
・ストレスや生活リズムの乱れ
このような要因がいくつか重なることで、症状が出てくることがあります。どうやって治すの?
双極性障害は、しっかり治療を続けることで、気分の波を穏やかに保ち、安心して生活することができる病気です。
主な治療には次のようなものがあります。
・お薬:気分が上がりすぎたり、落ち込みすぎたりしないように整えるお薬を使います。
・こころのサポート:カウンセリングなどを通じて、自分の気分の変化に気づきやすくなったり、対処の仕方を学んだりします。
・生活リズムの見直し:睡眠や食事、ストレスとの付き合い方を整えることもとても大切です。
自分に合った治療を見つけることが、再発を防ぐカギになります。当院のサポートについて
当院では、薬の治療だけでなく、カウンセリングや栄養面のサポート、呼吸法などのリラクゼーションも行っています。気分の波にふりまわされにくくなるよう、心と体の両方からやさしく整えていくお手伝いをしています。
「うつ病かなと思っていたけど、少し元気すぎる時もある」
「感情の起伏が大きくて、疲れてしまう」
そんなときは、一度ご相談ください。ひとりで抱えず、私たちと一緒に向き合っていきましょう。