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摂食障害

disease

  • ―「食べること」が苦しくなっていませんか?―

    摂食障害とは?

    ー 食べることに悩みを抱えている方へ ー
    摂食障害は、体型や体重に強いこだわりがあり、「食べること」や「食べないこと」で心や体のバランスがくずれてしまう病気です。特に思春期から若い女性に多く見られますが、性別や年齢を問わず誰にでも起こりうるものです。
    「もっとやせなきゃ」「太るのが怖い」という思いが強くなりすぎて、自分を追い込んでしまう…。そんな時は、心のケアが必要なサインかもしれません。

    主なタイプと症状

    摂食障害にはいくつかのタイプがありますが、よく見られるのは次の2つです。

    1. 神経性やせ症(拒食症)
      ・食事を極端に減らす
      ・体重が著しく減っても「太っている」と感じてしまう
      ・運動を過剰に行う
      ・月経が止まる、体力が落ちる
      見た目が細くなっても、本人は「まだ太っている」と思い込んでいることがあります。
    2. 神経性過食症(過食症)
      ・短時間に大量の食べ物を食べてしまう(過食)
      ・そのあとで、吐いたり下剤を使ったりして体重をコントロールしようとする
      ・食べてしまった罪悪感が強く、自分を責めてしまう
      食べる・吐くのくり返しで体にも心にも大きな負担がかかります。

    なぜ起こるの?

    摂食障害の背景には、こころの不安定さやストレス、自己肯定感の低さがあることが多いです。
    ・「もっと完璧でいなければ」というプレッシャー
    ・学校や家庭、人間関係でのストレス
    ・自分に自信が持てない、他人の評価を気にしすぎる
    ・SNSや周囲の体型への意識の影響
    「やせたい」気持ちの裏には、「もっと自分を認められたい」「安心したい」という思いが隠れていることもあります。

    どうやって治すの?

    摂食障害は、時間をかけて回復を目指す病気です。体のケアだけでなく、心の回復がとても大切です。
    ・栄養状態の安定:まずは安全な体の状態を取り戻すことが大切です。
    ・心理療法(カウンセリングなど):食べることへの考え方や、心の背景にあるストレスや不安に向き合っていきます。
    ・お薬のサポート:気分の落ち込みや不安が強い場合には、必要に応じて薬を使うこともあります。
    ・家族の理解と協力:一人で回復するのは難しいため、周囲のサポートが重要です。

    当院のサポートについて

    当院では、心と体の両面から回復を支える治療を行っています。
    カウンセリングや栄養療法に加えて、ストレスをやわらげる呼吸法・筋弛緩法などのリラクゼーションも取り入れています。患者さま一人ひとりのペースに合わせて、やさしく寄り添いながら支援してまいります。
    「食べることが怖い」「食べても罪悪感が残る」
    そんな思いがあるときは、どうかひとりで抱え込まずにご相談ください。
    「心を整えること」から、少しずつ楽になれる道があります。

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