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パーソナリティ障害

disease

  • ―「生きづらさ」を感じている方へ ―

    パーソナリティ障害とは

    ー 性格や対人関係で悩みが続いているときに ー
    パーソナリティ障害とは、考え方・感じ方・人との関わり方に強いクセや傾向があり、そのために日常生活で大きな困りごとが続く状態をいいます。
    「性格の問題」と思われがちですが、実際には医学的な理解と支援が必要な“こころの病気”です。
    「なぜいつも人間関係がうまくいかないのか」「同じことでつまずいてしまう」
    そんな“生きづらさ”を長年抱えている方は、パーソナリティ障害の可能性があります。

    主な特徴

    パーソナリティ障害にはいくつかのタイプがありますが、共通するのは「人間関係」「感情のコントロール」「自己のあり方」に強いゆがみや不安定さがあることです。
    代表的なタイプには次のようなものがあります:
    ・境界性パーソナリティ障害:感情が不安定で、人間関係が激しく変化しやすい。見捨てられる不安が強い。
    ・自己愛性パーソナリティ障害:自信にあふれているように見えて、内面は傷つきやすく、人からの評価に敏感。
    ・回避性パーソナリティ障害:自分に自信がなく、人と関わるのが怖い。傷つくことを極端に避ける。
    ・演技性・反社会性・強迫性など:そのほかにも、多様なタイプがあります。
    ※診断名にとらわれすぎず、「どのような困りごとがあるか」に注目することが大切です。

    なぜ起こるの?

    パーソナリティ障害の背景には、遺伝的な気質(生まれつきの性格)と、幼少期の環境・経験が関係していると考えられています。
    ・幼少期の不安定な養育環境(ネグレクト、虐待など)
    ・愛着の問題やトラウマ体験
    ・自己肯定感の低さ
    ・周囲の期待とのギャップやストレス
    人格は10代~20代にかけて形成されますが、傷ついた心がそのまま「性格」として固まってしまうことがあるのです。

    どうやって治すの?

    パーソナリティ障害は「治す」というよりも、「自分を理解し、生きやすさを見つけていく」ための治療と支援が中心になります。
    ・カウンセリング・心理療法(特に対人関係療法や弁証法的行動療法など):感情のコントロールや人間関係のパターンに気づき、改善を目指します。
    ・お薬の使用:不安やうつ、衝動性などが強い場合には、症状をやわらげるための薬を使うこともあります。
    ・安心できる支援関係:信頼できる支援者や医療者との関わりの中で、少しずつ安定をはかります。
    何よりも、「自分を責めないこと」「一人で抱えこまないこと」が大切です。

    当院のサポートについて

    当院では、パーソナリティ障害に対して、心理療法・薬物療法・生活支援を組み合わせ、心と体の両面からアプローチしています。
    また、栄養面のケアやリラクゼーション(呼吸法・筋弛緩法)も取り入れ、安心できる環境を整えることを大切にしています。
    「どうしていつも同じことで悩むのか、わからない」
    「人との関係がうまくいかず、自分を責めてばかりいる」
    そんな思いを感じている方は、一度ご相談ください。
    心のクセに気づき、ゆっくり整えていくことは必ずできます。あなたの“生きづらさ”に、私たちは寄り添います。

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