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―「嫌われるのが怖い」「関わりたいのに怖い」そんな気持ちに悩んでいませんか?―
回避性パーソナリティ障害(BPD)とは
ー 人との距離がうまく取れず、ひとりで抱えてしまう ー
回避性パーソナリティ障害は、人から否定されることを極端に恐れ、自分を守るために人との関わりを避けてしまう心の病気です。
「人にどう思われているかが気になって仕方がない」「本当は誰かと仲良くなりたいのに、傷つくのが怖い」──そんな気持ちに毎日のように悩まされていませんか?
この障害は、“引っ込み思案”や“恥ずかしがり”という性格の域をこえて、日常生活に支障が出てしまうレベルの“生きづらさ”を伴うのが特徴です。主な症状
・批判や拒否に対してとても敏感
・「迷惑かけるくらいなら最初から関わらない」と思ってしまう
・自分に自信がなく、失敗を極端に恐れる
・人と深く関わりたい気持ちはあるが、実際は避けてしまう
・親しい人の前でも緊張や不安が抜けない
「傷つきたくない」という気持ちが強く、自分を守るために人と距離をとるようになります。なぜ起こるの?
回避性パーソナリティ障害の背景には、幼少期からの対人関係の失敗や、人からの否定的な経験の積み重ねがあることが多いとされています。
・子どもの頃から「ダメな子」「できない子」と言われていた
・批判された経験が強く残っている
・いじめや仲間外れなど、人間関係で深く傷ついた経験
・生まれつき敏感で慎重な気質
その結果、「どうせ自分なんて」と思い込むようになり、他人と関わること自体が大きなストレスになります。どうやって治すの?
回避性パーソナリティ障害は、時間をかけて“自分は大丈夫”と思える感覚を育てていくことが大切です。
・カウンセリング・心理療法:少しずつ自己肯定感を高め、人との関わり方を練習します。認知行動療法(CBT)が効果的です。
・薬物療法:強い不安や落ち込みがある場合、抗不安薬や抗うつ薬が補助的に使われることがあります。
・安心できる環境づくり:人と無理に関わるのではなく、自分のペースを大事にすることが回復への一歩です。
「人とつながっても大丈夫」と、心から思える日が少しずつ増えていくことを目指します。当院のサポートについて
当院では、対人関係の悩みを丁寧にうかがい、心理療法や栄養サポート、リラクゼーション(呼吸法・筋弛緩法)なども取り入れて、安心して話せる環境を整えています。
「誰かと話したいのに、勇気が出ない」
「傷つくのが怖くて、関係を深められない」
そんな方も、どうか無理をせず、お話を聞かせてください。
あなたのペースを大切にしながら、人との距離感を一緒に見つけていきましょう。